コロンビアに留学します!と周囲の人に報告すると、
必ずと言っていいほど「コロンビア?!何で?」ときかれました。
「コロンビアっていうと…(どこだ)?」
「コロンビアって何語?」とも。
ブラジルとかアルゼンチンがある辺りです!
スペイン語です!
と説明したあとに、
何でコロンビアを留学先にしたのかが続きます。
今回書くのは、その最後の「何で」に当たる部分です。
さて、やっとこさ留学すると決めたは良いものの、
今度は国をどこにするかで迷ってしまいました。
以前書いたように、留学を考えた最初の理由は
「ラテンアメリカの人々についてもっと知りたい」という思いでした。
これは前回「なぜ留学したのか編」で書きましたね。
https://spanish-learning.jp/?p=181
ということは、留学先はラテンアメリカ。
ラテンアメリカとはおおざっぱに言うと中南米、
つまりアメリカより下の国全部。
ということは?33か国と数地域
(ラテンアメリカには非独立地域も含まれています)。
いやーもうだいぶ絞れてきましたね、33か国と数地域。
それと元々スペイン語を履修していたから、
スペイン語が母語か共通語の国にしよう。
(この辺りは前々回、「スペイン語との出会い編」に書いています。
https://spanish-learning.jp/?p=179
となると、残るはメキシコ、アルゼンチン、チリ、パラグアイ、
ボリビア、ペルー、コスタリカ、etc, etc …………..
う~~~~~~ん、迷う。
なにせ、私が留学先に求める条件は、
・同じ大学の人が同時期に留学していない国
・食べ物が合う
・治安がそこそこ良い
・寒すぎない
でした。
大抵の国はクリアしてしまう条件です。
最初はコスタリカを希望していたのですが
同じ大学の友人と被ってしまったため、無しになりました。
決して友人と仲が悪いだとか、大学の人が嫌いだというわけではなく、
単純に、同じ国にいたらどうしても頼ってしまって
私が日本語に逃げるのではないかという理由からです。
んなもん自分でなんとかしろやという話ですが。
そんな中、私をコロンビアに導いたのは
かつて私をラテンアメリカ、留学へと導いたサークル
「ラテンアメリカ研究会」でした。
何を隠そう、このサイトの運営者、坪田充史さんが
サークルのOBだったのです。
たまたまお仕事で日本に来られていた坪田さんが
サークルにコンタクトを取ってくださり、
お話を伺う機会をいただきました。
私が国を決めきれない理由として、
なかなか各国のイメージがわかないことがありました。
どれだけ国について調べても、結局は紙の上、ネット上の情報です。
そもそもラテンアメリカについての情報がとぼしい。
そんな中、実際にその国に長く住んでいる方のお話は
リアリティにあふれていて大変貴重なものでした。
さらに、もしコロンビアに留学する学生がいるのであれば
サポートしたい、というお言葉もいただきました。
もし留学先で、事故に巻き込まれたり病気になったり、
自分ではどうしようもない状況になったときに、
大使館以外にネットワークがあるというのは大変ありがたいです。
また、ラテンアメリカということで
治安を心配する両親を説得するきっかけにもなりました。
何よりも、坪田さんの「コロンビアは今まさに成長している」
というお言葉に心を惹かれ、
私はコロンビアを留学先に決めたのでした。
といっても、またしばらく悩んだ末の話で、
「もう来ないんじゃないかと思ったよ(笑)」と
坪田さんに言われてしまうほどでしたが。
このようにして、
前回もったいぶって書いたように
思いつきで入ったサークルがきっかけとなって
私はコロンビアに行くことになったのでした。
入る際に、ここまでサークルが重要なものになるとは
思ってもいませんでしたが、
あのとき行動して良かったと、今、心から思います。
サークルでもなんでも、とっかかりが増えるほど、
自分の知らなかった世界に触れることができ、
自分のやりたいことが鮮明になっていきます。
私の場合のとっかかりはサークルでしたが、
人によってそれは全く異なるのでしょう。
前回の繰り返しになりますが、
何をやりたいのかモヤモヤしている人は
まず自分の気になるものに片足でも突っ込んでみることを
オススメします。
自分が思い描く以上の場所に
たどり着くことができるかもしれません。